アートに染まる空間-アルテピアッツァ美唄 [ヘルシーウォーキング番外編]
遅くなりましたが、ヘルシーウォーキングの時に訪れた「アルテピアッツァ美唄」を番外編でご紹介しますね~ここは、凄かったですよ。何か結界があるかのような芸術的空気にすっぽり包まれる体験ができます。
まず、前回の最後の写真を撮った後、
すぐにそばにあったカフェアルテに入りました。
隣には体験工房があります。そこでは「こころを彫る授業」が行われているそうです。
誰でも参加でき、時には安田侃が指導にあたるという贅沢。。。
彫刻を見る前に軽く一休み。
珈琲(深煎りで美味しかったです)
美唄産の小麦粉を使ったポコポコぱんも食べてみました。
さりげなく窓辺に彫刻が展示されています。
反対側には薪ストーブが焚かれていました。
カウンターにも帰門がど~んと。。。
ここで、「ぱたぱたアルテ」という地図(250円)を入手しました。
これがないと見落とす可能性がありますからね。
アルテピアッツァというのはイタリア語で「芸術広場」という意味だそうです。
この壮大な芸術空間は無料です。
地図を買うことで観賞料をちょっと支払った気持ちになる。。。
さて、一休みした後、さっそく探険にでかけましょう。
向こうに見えるのは「真無」でしょうか。タイトルが書いてないので。
そこから少し下にあったのが、「意心帰」
向こうに見えるのは体験工房の「ストゥディオ アルテ」と「カフェアルテ」
雪が残っています。ふきのとうが見えます。
触るととろとろして気持ち良い、「意心帰」
そこから少し登った所にごろんと横たわっていたのは「めざめ」
この笹藪の向こうは崖です。
左手に進むと階段を降りてテラスの上に「天秘」が。
表面に小さな四角い穴が開いていました。
そこを触りながら、ちょっとたたずみます。
芝生の「真無」の後ろ側に「天聖」「天沐」が。
沐って言う字は旁がのぎへんでしたが、漢字がでなかったので。。。
不思議な空間ができていますね。
異次元に吸い込まれていきそう。。。
笹藪の中に人の頭が見えたので、かき分けて入って見ると
あったのは、「天秘」
そして右手の上の方に見えるのは
「ひとつはふたつ」
桜と一緒で賑やかな雰囲気になっていますよ。
少し下ってくると、「妙夢」が寝ていました。
JRタワーの大丸前にある「妙夢」はこれを立てたものですが、
タイトルを見ないと気づかなかった。
これは新しく設置されたものです。
じん肺根絶の願いを込めて建立された
「胸いっぱいの呼吸(いき)を」
大きくて、近くで見るとすごい迫力を感じる作品です。
向こうに見える木造の建物は、
廃校となった美唄市立栄小学校の校舎だったもので、
今はギャラリーと幼稚園になっています。
天聖があり天沐があり、そして水の広場があります。
真っ白な大理石の小川が作られていました。
下って右手を見ると
帰門 地人 妙夢が設置されています。
左手は水の広場とギャラリー
まずは右手にあった元体育館のアートスペースに入って見ます。
靴を脱いで中に入ると。。。
たくさんの無何有が。。。
右手に見えるらせん階段を上って丸窓から外を見ると
「妙夢」が絶妙に配置されています。
階段の下には「めざめ」
卵みたい
アートスペースを出て、階段を上り小高い丘の上に来ると
窪地の中に「天翔」が休んでいます。
中に降りてみるとほんわか包まれたような気持ちになる。
丘を降りてきて大きな「帰門」をくぐってから。。。
ギャラリーに入ります。
外にある階段を上って、2階から入るんです。
靴を脱いでくださいね。
あぁ~。。。昔の小学校だ。。。
廊下に窓があったよね。。
どんと真ん中にあるのは「めばえ」
教室の中に入ってみるとつるつるとろとろの大理石がたくさん
手前から「天秘」「妙夢」「相響」「風」
階段を見下ろすと「天沐」がごつごつした姿を見せる
1階に降りると「天秘」が立っている
そして、ここは1階が幼稚園なんですよ。
びっくり!
玄関の真ん中にど~んと「天翔」がある。
凄いところで育っているんだね、ここの幼稚園の子は。。。
さて、2階に戻って
「めばえ」を近くから見ていると
まるで恐竜の子どもみたい。。。
遠くに見えるのは「真無」
安田侃さんの彫刻は、いろいろなところで目にする機会が多い。
去年は札幌市内に展示されていたので、
実は写真もたくさん撮ったんですよ。
でも、確かに彫刻ってそれだけで観賞される物ではないんだなって
つくづく感じました。
この美唄の自然の中に息づく彫刻を体験すると、
その全てが芸術なんだよね。
どれもどこから撮ってもみんな絵になるんですよ。
去年の札幌市内の安田侃野外彫刻展-街に触れる-の
写真カレンダーがあったので、買ってしまいました。
ただ、ウォーキングの途中でこれを持って歩けるのかと困っていると、
カフェアルテのスタッフの方が郵送してくれることに。。。
丸めないで、丁寧に折れないように段ボールの台紙を入れてくれて
それがとてもうれしかったのです。
こういう丁寧な対応が展示にも表れていますね。
きれいに整えられた芝生や手入れされた木々。
全てに芸術に対する愛を感じましたね。
これは敷地内で見かけた偶然の造形。
きっとそこに包まれる全てがアートになる空間なんだと思う。。。
タグ:カフェアルテ アルテピアッツァ美唄
これは、歩き甲斐のある美術館ですね!小学校立派だなぁ。
昔(兄弟珍道中)現代美術の展示を見て、自分で題名を付けて、作者の命名と比べる・・・という遊びをしたこと、想い出しました。
by hanamura (2012-05-19 07:29)
「胸いっぱいの呼吸(いき)を」と横になった「妙夢」以外の多くは、昨秋、札幌で見ていますが、同じ題名の作品でも、大きさや素材、展示する場所が変わるとこうも印象が変わるのですね。
といいますか、札幌で展示していたものはどこに保管(或いは展示)しているのか疑問です。
ここをじっくり見てまわるには、丸一日かけるか、相当な早足でないと無理ですね。
札幌芸術の森にも行ったことがあるのですが、こんなに「余裕」を持たせて展示していないです。
しかも、1人の作家の作品だけを展示しているのですから、さすがに広大な北海道ならではの彫刻美術館だと思います。
by 北海道大好き人間 (2012-05-19 12:41)
hanamuraさん
まるで探険しているような面白みに満ちた所ですよね。半日は遊べますよ。タイトルも、その時見た人が感じたままで良いのかもしれませんね。だから表示がないのかもしれません。^^
北海道大好き人間さん
昨年ワタシも中島公園以外はほぼ見たのですが、街の中に置かれた彫刻とまた全然雰囲気が違いますね。彫刻もどこに置かれるのかで違う、まるで生き物のようです。そしてその空間の中に包まれる人というファクターも変っていくように思いました。それぞれが相互に影響を及ぼしあっているのですね。それを体感するためにもぜひ訪れていただきたい所です。^^
by あんず-M (2012-05-19 20:52)
自然いっぱいの気持ちがよさそうなところですね!
現代アートや彫刻作品には興味があるので、ぜひ行ってみたいです。
この方の作品は、写真で見ただけでも温かな気持ちが伝わってくるようですね。
by 憩 (2012-05-20 18:35)
憩さん
本当におっしゃるとおりですね。彫刻だけでなく、この景観が何かを語っているようにも思えます。押しつけがましくなく、静かに耳を傾ける者にのみ聞こえるようにも思えますね。^^
by あんず-M (2012-05-20 21:29)
彫刻ってもっとゴツゴツした物だと思っていたので
まるで天然石の様な、安田侃氏の作品を初めて見た時は
ビックリしました。つるつるすべすべで気持ちいいですよね^^
それにしても、笹藪の中とか凄い所に無造作に作品が
展示されてあるんですね(^。^;)すごいや、美唄。
芸術関係は無知な私ですが、やはり今度ゆっくり
見に行かなくては!
by ボコ (2012-05-22 11:44)
ボコさん
四季折々の自然の中で息づく彫刻ってスゴイですよね。@。@
真冬とか行ったら、どうなっているのかな?笹も枯れて、真っ白な雪に埋もれ、また独特の風景を作るのでしょうね~。ちょっと興味あるけれど、勇気がないワタシ。。。A^^;
by あんず-M (2012-05-22 20:30)